AIIMプログラム
(赤木メソッド)
とは

くまもと免疫統合医療クリニックの赤木純児医師が提唱し、長年がん患者を救ってきた免疫統合医療を指します。
AIIMプログラム(赤木メソッド)では、温熱療法(ハイパーサーミア)・高濃度水素酸素ガス吸入療法・低用量抗がん剤・免疫チェックポイント阻害剤などを組み合わせ、腫瘍を攻めながら自己の免疫力を回復させます。当院では赤木先生からご指導をいただき、適宜アドバイスを受けながらAIIMプログラム(赤木メソッド)による治療をお受けいただく事が可能です。低侵襲で免疫を底上げしつつQOL向上をめざします。

REASON

当院がAIIMプログラム
(赤木メソッド)を
導入した理由

  • 01標準治療だけでは補完できない課題

    標準治療では、副作用による体力や免疫力の低下、また長期療養が続く中で生活の質(QOL)が著しく低下することが課題です。このような問題に対して、当院ではより包括的なアプローチを提供しています。

  • 02相乗効果が示された臨床エビデンス

    温熱療法は抗がん剤の浸透性を高め、放射線治療抵抗性の細胞に対する抗腫瘍効果が期待できるとともに免疫応答を向上させることが臨床的に証明されています。温熱療法と低用量抗がん剤の併用を行うことで身体への副作用を最小限に抑えつつ、腫瘍局所を破壊するとともに全身免疫を刺激し、がんの抑制に寄与します。さらに、水素酸素ガス吸入は放射線治療や化学療法に伴う骨髄抑制を軽減し、治療効果を高めることが確認されています。また水素には疲弊したキラーT細胞を回復させる効果がありますので、がんの進行によって弱った免疫環境の改善に役立ちます。さらに水素には抗炎症作用がありますので、免疫抑制に関係する腫瘍微小環境(TME)の炎症を改善すると期待されており、抗がん剤や放射線治療などの標準治療の効果を底上げすることが期待できます。

  • 03当院ポリシーとの親和性

    当院は運営方針として「信頼・誠実・笑顔」を掲げ、患者さま一人ひとりに最適なケアを提供することをモットーとしております。この方針は、患者さまの「生きる力」を高める統合医療の実践と深く結びついており、赤木メソッドの導入と非常に親和性が高いと考えています。
    赤木純児医師はご自身が構築したがん治療メソッドのオーダーメイドプログラム 『AIIMプログラム』を全国の医師・医療機関 に普及させることで、がん患者の治療を支援し、 人々の健康の維持増進に寄与することができると考えておられ、当院はこれに賛同しAIIMプログラムの普及に努める所存です。
    2021年に赤木医師が前著を出版したとき、赤木メソッド(現:AIIMプログラム)は主に標準治療から見放されてしまった末期がん患者さん達を対象としていました。 しかし近年は、まだ手術が可能な状態にもかかわらず、「手術を受けたくない」「抗がん剤治療で苦しい思いをしたくない」という患者さん が数多く来院されるようになっているそうです。 その方々の治療の経過も極めて良好であり、確かな症例を積み重ね、私達は近い将来「がんを切らずに治す」時代が来ると予測しています。 手術を否定するものではありませんが、「趣味や生きがいを失いたくない」「自分らしく人生を全うしたい」と望む患者さんのQOLを慮る治療法を模索し、がんを切らずとも患者さんを救うことができる時代を作ることが私達のミッションです。

あきらめないがん治療
新たな選択肢と希望

ステージ4のがんの診断を受けた方、諦める必要はありません。
余命宣告を受けた方でも、がんが完治した方はたくさんいらっしゃいます。

というのも、余命宣告はあくまでも「標準治療」におけるもので、現在では新たな治療法が見つかってきているのです。

アメリカでは、日本における「標準治療」以外の様々な治療法がおこなわれるようになってきており、人口10万人あたりのがん死亡数は以前より下がっています。

TREATMENT

AIIMプログラム
(赤木メソッド)を
構成する3つの治療

抗がん剤/免疫チェックポイント阻害剤

がん細胞の増殖を抑え、免疫の働きを引き出す標準的なお薬です。当院では副作用ケアも含め、安心してお受けいただける体制を整えております。

温熱療法(ハイパーサーミア)

患部を 40〜43℃ に温めることで、薬剤や放射線治療の効果と免疫反応を高める治療です。身体への負担が少なく、他の治療と併用しやすい点が特長です。

高濃度水素酸素ガス吸入療法

高濃度の水素・酸素ガスを吸入し、活性酸素を抑えて副作用や疲労感の軽減をめざします。リラックスしながらお受けいただけます。

CYCLE

がん免疫サイクルとは

免疫ががん細胞を倒せるようキラーT細胞を誘導する仕組みを「がん免疫サイクル」と呼びます。
免疫で最も重要なのは、元気なキラーT細胞を誘導することであり、がん免疫サイクルはその7つの道程を示したものです。
この「がん免疫サイクル」が正しく機能することにより、私たちの身体は、毎日5,000個発生すると言われるがん細胞を攻撃し排除することで、自らの身体を守っています。
がんの患者様は、この仕組みが正しく機能しなくなってしまっていることでがんの成長を許しています。

  • 1がん抗原の放出

    がん細胞が様々な要因で破壊されると、免疫細胞ががん細胞を見つけるための目印となる「がん抗原」が放出されます。

  • 2がん細胞の提示

    免疫細胞の1つの「樹状細胞」が1で破壊されたがん細胞をとり込み、「これががんだよ!」とその目印をキラー T 細胞に提示します。

  • 3キラーT細胞の教育・活性化

    がんにしか発現していない目印を見つけられるよう樹状細胞がキラーT細胞を教育して活性化。

  • 4キラーT細胞の血管内遊走

    活性化したキラーT細胞は、血管内を流れながらがん組織を探してパトロールする。

  • 5がん細胞への浸潤

    キラーT細胞ががん組織に浸潤(しみ込み広がること)する。

  • 6がん細胞の認識

    がん細胞であることをキラーT細胞が認識する。

  • 7がん細胞を攻撃・排除

    キラーT細胞ががん細胞を攻撃する。

AIIM PROGRAM

がん免疫サイクルを
正しく機能させる
がん免疫統合医療
「AIIMプログラム」の
仕組み

  • STEP 1

    がん免疫サイクル

    がん細胞を破壊し、抗原を提示する

    低用量抗がん剤療法

    まずがん細胞を少量の抗がん剤で意図的に攻撃することで、「キラーT細胞」が後ほど攻撃する際の目印となるがんの抗原を明示させます。抗がん剤は標準量の3分の1から4分の1しか使用しないため、副作用はほとんど見られません。免疫のダメージも抑えられ、逆に低用量ならば免疫が活性化されるという抗がん剤についての論文も発表されています。

    ※キラーT細胞:体内の異常な細胞や感染細胞を特定し攻撃する役割を担う細胞

    AIIMプログラムで起こりうる可能性のある副作用として、下記の症状がありますがいずれも軽度です。

    消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢・便秘・食欲低下)、のどの違和感、かゆみを伴う湿疹、甲状腺、副腎機能障害、発熱、倦怠感、口内炎、骨髄抑制(白血球減少・血小板減少・貧血)等

  • STEP 2

    がん免疫サイクル

    樹状細胞によるがん抗原の提示とキラーT細胞の活性化

    低用量ヤーボイ療法

    樹状細胞とは、上述のキラーT細胞にがんを攻撃する指示を出す、免疫の司令塔の役割を果たす細胞です。

    STEP1でがんに発現した目印(=がんの抗原)を見つけられるように、この樹状細胞がキラーT細胞を教育して活性化していく過程 で、「CTLA-4」という免疫チェックポイント分子の働きを抑えるためにヤーボイを必要に応じて使用します。ヤーボイは、キラーT細胞のCTLA-4による免疫抑制(ブレーキ)を外してくれます。

    AIIMプログラムで起こりうる可能性のある副作用として、下記の症状がありますがいずれも軽度です。

    消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢・便秘・食欲低下)、のどの違和感、かゆみを伴う湿疹、甲状腺、副腎機能障害、発熱、倦怠感 、口内炎、骨髄抑制(白血球減少・血小板減少・貧血)等

  • STEP 3

    がん免疫サイクル

    キラーT細胞のがん細胞への浸潤

    温熱療法

    活性化したキラーT細胞は、血管内を流れながらがん組織を探してパトロールしていきます。がん細胞を見つけるとその組織に浸潤(浸透)していきます。このステップで重要になるのが血流です。血流がよければ、スムーズに免疫細胞が運ばれていきます。

    ここで、活性化したキラーT細胞をスムーズにがん組織まで運ぶため、温熱療法を施し血流をあげます。38〜40度は免疫が最も活性化する温度であり、がん組織周辺免疫のはたらきを活性化します。また、がん細胞は熱に弱い性質を持っており、がん組織の温度を42〜43度に上げることで、がん細胞が特異的に死んでいきます。さらには、抗がん剤の効果を増幅してくれるという効果もわかっています。

    温熱療法の主な副作用について

    まれに低温熱傷

  • STEP 4

    がん免疫サイクル

    がん細胞の認識と攻撃

    水素ガス吸入療法+低用量オプジーボ療法

    そしていよいよ、キラーT細胞ががん組織を認識してこれを攻撃しようとする際に重要になるポイントがあります。キラーT細胞のPD-1(=キラーT細胞の機能を抑制するシグナルを発する免疫チェックポイント分子)による免疫抑制(ブレーキ)を外して、キラーT細胞の攻撃力を発揮できる状態にすることです。

    そのために私たちは「水素ガス」を使用します。水素ガスを吸入することで、悪玉活性酸素によるミトコンドリアDNAの障害を防ぐことで、ミトコンドリアの機能不全を回復し、がん患者に存在する元気のないキラーT細胞(疲弊キラーT細胞)を再び元気にします。

    そして水素ガスで元気になったキラーT細胞ががん組織に集まった状態でオプジーボを投与すると、通常2〜3割くらいしか効果が表れなかったオプジーボがより効果を発揮します。赤木医師は、水素ガス吸入とオプジーボの併用療法を「水素ガス免疫療法」と名付け、この臨床での成果がイギリスの医学誌「Oncology Letters」に掲載されました。

    AIIMプログラムで起こりうる可能性のある副作用として、下記の症状がありますがいずれも軽度です。

    消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢・便秘・食欲低下)、のどの違和感、かゆみを伴う湿疹、甲状腺、副腎機能障害、発熱、倦怠感 、口内炎、骨髄抑制(白血球減少・血小板減少・貧血)等

OPTION

オプション

高気圧水素酸素療法

高気圧下では酸素が血中に多く溶け込むので、ヘモグロビンに結合しない酸素(溶解型酸素)も体内に効率よく取り込んで腫瘍の低酸素環境を改善します。また水素には疲弊したキラーT細胞を回復させる効果がありますので、がんの進行によって弱った免疫環境の改善に役立ちます。さらに水素は抗炎症作用があり、免疫抑制に関係する腫瘍微小環境(TME)の炎症を改善すると期待されています。このように高気圧水素酸素療法では、水素と酸素の利点を生かして抗がん剤や放射線治療などの標準治療の効果をサポートしていきます。

PLAN

料金プラン

ステップ 主な治療内容 費用 費用に含まれる検査等
1週目 オプジーボ+ヤーボイ+温熱療法 1カ月
1,400,000円
院内血液検査、点滴、注射、温熱療法、院内治療中の水素吸入
2週目 化学療法+温熱療法
3週目 オプジーボ+ヤーボイ+温熱療法
4週目 化学療法+温熱療法

※上記を1クールとして3-4カ月程度の治療を行うことが標準的です。

CAUTION

未承認医薬品の表記について

1未承認医薬品等であることの明示

  • 点滴治療
    ・オプジーボ点滴静注
    ・ヤーボイ点滴静注
    ・抗がん剤点滴静注
    ・キイトルーダ点滴静注
    上記の医薬品については、承認されている医薬品ですが低用量で使用するため保険の適応外になります。
  • 水素ガス吸入療法
    水素ガス吸入療法は「心停止後症候群(院外心停止患者に対する水素ガス吸入療法)」において2016年に厚生労働省が認める「先進医療」となりましたが、本治療は承認医療機器の承認目的外使用となります。
  • 高濃度ビタミンC点滴

2入手経路等の明示

国内販売代理店経由で入手しております

3国内の承認医薬品等の有無の明示

AIIMプログラムの各治療に用いるものと同一の性能を有する他の国内承認医薬品等は現在ありません。

4諸外国における安全性等に係る情報の明示

諸外国における安全性等に係る情報は現在ありません。

5未承認医薬品等を使用する自由診療であるため、医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります

VISIT

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